薬事法によると「化粧品とは人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、皮膚もしくは毛髪をすこやかに保つために身体に塗擦、散布その他これに類似する方法で使用されることが目的とされているもので、人体に対する作用が緩和なもの」と定義されています。皮膚や髪のケアとは“清潔にすることとすこやかに保つこと”と言うことになります。清潔にすることは解りますが、すこやかにすると言う解釈は“現在あるがままの状態を保つ”こと。逆説的にとればシミをとったりシワをのばしたり、傷んだ髪・荒れた肌を治したりする事ではないということです。また、“作用が緩和なもの”とは“使っても使わなくてもたいした効果が解らないもの”という解釈にもなります。要は文字通り化けて粧うものが化粧品であり、効能・効果を求める場合は医薬品・医薬部外品に頼るべきなのです。
肌や髪に使う化粧品が、どういう影響を与える物なのかも知らず“使っていれば何となく肌の感触がよい”“手ざわりがよい”程度の軽い気持ち、特に肌の場合は“つければつけるほどよい”といった化粧品信仰の気持から、本来の目的を深く考えずに濫用している実体をみてきました。スキンケア・ヘアケアとはヒフ・髪に対する心づかい。衰えやトラブルを起こさないように“普段のケアに気を使う”という意味であって、実際のケアの方法はスキン・トリートメント(ヘアトリートメント)といえます。このスキンケア・ヘアケアのためには、まずヒフとはどんなものか、髪とはどんなものかという点をよく理解することから始めなければなりません。
肌に関して言えば、昔から“ヒフは心の鏡”“内臓の鏡”といわれるように心の持ち方、内臓の健康状態が敏感に反映し、日常の食事によっても影響してきます。こうした点に心をくばることを内面美容と呼び、それもまたスキンケアの一つなのです。毎日使うシャンプーだからこそ価格や香りなどできめるのではく、よく考えて購入してください。
シャンプーにこだわりを持つ方が自分好みのシャンプーに出会うために、どのような基準で選んだら良いのでしょうか?まず、良いシャンプーの条件とは・・・
■過度な脱脂を抑制し、適度な洗浄性
■キメ細かく豊かな泡立ち
■肌や毛髪に刺激がなく、安全性が高い
■洗浄後の肌や毛髪の仕上がりが良い
これらの条件が要求されますので、その目的に合わせてシャンプーを選びます。一般的にはコストなどの制約がありますので、そのなかでいかに最適化を図かり、特色を出して行くかにより配合設計が変わってきます。従って、星の数ほど多くのシャンプーが生まれてくる訳です。
シャンプー&トリートメントを選ぶ時に迷ったら是非ご相談下さい。